
一般的によく知られているチェロ スクールを散りばめてみました
他の汎流行では、死亡率は一000人にひとりであり、死者のほとんどは非常に若いか、非常に年をとった人である。
ウイルスが肺に損害を与えた結果、発病して一日か二日以内に死亡した者もいたけれども、大方の死はおよそ一週間後に起こった。
このような遅い死の原因はおそらくウイルスによってすでに傷ついていた肺組織が細菌に感染したためであろう。
一九一八年当時、インフルエンザの本当の原因がウイルスであることはまだ知られておらず、細菌とウイルスの重感染もきわめてふつうであったので、細菌がこの汎流行の第一の原因であろうと推定された(ウイルスが分離されたのはやっと一九三0年代である)。
犯人とされたこの細菌は現在でもインフルエンザ菌と呼ばれており、健康な人には何の問題も引き起こさない気道に常在する細菌であることが今では明らかになっている。
しかし細胞がインフルエンザのようなウイルス感染によって損傷を受けるや否や、この細菌は組織内に足がかりを得て急速に増殖し、肺炎を引き起こすのである。
一九一八年の汎流行の苛烈さは、ウイルス自身のせいかあるいは時代の異常な状況のせいかのどちらかであった。
ヨ-ロッパは四年間も戦争状態にあった。
軍隊は、極端に非衛生的な条件下で、極度に混み合った状態で生活していた。
しかも大きな集団が迅速にあちらこちらと移動した。
これはまさにインフルエンザのように空気感染ウイルスの拡散を促進する状況である。
多くの人間が緊張し、消耗し、栄養状態が悪かった。
感染で最も簡単に死亡したのはまきにそうした人たちであった。
しかし、戦争の状況は恐るべきものであったとはいえ、それだけではこの汎流行の苛烈さを説明することができない。
戦争の破壊が及んでいなかった地域においてさえも死亡者数が異常に高かったからである。
ウイルスそのものが特別に毒性が強かったということはありえるのか?私たちはこの疑問に対する答えをまだ知らない。
同じような大災害が将来起こらないようにするためには、答えを見つけておくことは重要である。
最近、最新の分子的手法を用いたアメリカの科学者グループは、八0年間研究所に貯蔵されていた一九一八年のスペイン風邪の犠牲者から採った肺組織からインフルエンザウイルスを抽出してそのタイプを決定した結果、いくつかの非常に驚くべき事実を発見し趣。
彼らが一九一八年株を、ふつうのヒト、ブタ、トリのインフルエンザウイルスと比較したところ、トリ株との類似点は見出されなかったが、ブタ株のひとつとはきわめて密接な類似点があることが見出された。
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